日本人が1日に出す便の量は、1人平均200g。「そんなに?」とビックリされる人がいるかもしれませんが、半世紀前の日本人にくらべると、150gも少なくなっていますし、色や形もよくありません。便秘の女性にいたっては、排便量が1日に80gで、その便のかたさもコチコチという人もいます。

排便量が減少している理由のひとつは、食物繊維の不足です。野菜などに含まれる食物繊維は、腸内のカスや細菌の死骸をからめとりながら便のかさをふやすという重要な役割を果たしています。しかし、食物繊維は不足すれば、食べ物のカスが腸内に残って腐敗菌を増殖させる一因となります。つまり、排便量の減少は、腸内環境が悪くなっていることを示すシグナルなのです。

お腹に便を残さず、「理想のうんち」といわれる黄金色でバナナ形の便を出すには、十分な量の食物繊維をとることが重要です。食物繊維によって腸内の環境を良好に保つことがいかに重要か。近年、じつに興味深い事実が明らかになってきました。米国立がん研究所が、穀類や豆類を多くとれば、免疫力が上がってがんが予防できアレルギーも抑えられるという研究結果を発表したのです。

穀類や豆類は免疫力を上げると同時に、便秘や下痢をしない、元気な腸を保つためにも役立ちます。つまり、免疫力を高める食べ物は、快便にも役立つのです。






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