便秘の原因と思われる生活習慣の改善のため、生活指導が行われます。
並行して薬による治療(薬物療法)が行われますが、病院の薬には下のようにさまざまな種類があり、その人のタイプに合わせて効果的な処方をすることが可能です。

 

■生活指導
生活習慣を改善し、便秘を解消するための指導が行われます。具体的には、規則正しい生活を心がける、排便習慣のリズムを身につける、食物繊維を多く含む食品や、腸内環境を整える食品をとる、適度な運動を行う、など。その人の便秘のタイプに合わせた方法を指導されます。

 
■薬物療法
●整腸剤
乳酸菌などが主成分。善玉繭を増やし、腸内の環境を整えます。すべてのタイプの便秘に、ほかの便秘薬と併用して用いられます。薬名はラックビー、ビオフェルミンRなど。

 

●カリウムなどの電解質
便秘がひどく、毎回市販の便秘薬を多くのんで排便している人や、ダイエットで栄養不足の人では、カリウムなどのミネラル類(電解質)が不足する低カリウム血症になっていることも。その場合には電解質を補う治療が行われます。薬名はスローケー、アスパラKなど。

 

●抗コリン剤
腸のぜん動運動を抑え、けいれんや痛みをやわらげる働きのある薬。おもに敏感腸(けいれん性便秘)の人に用いられます。薬名はトランコロン、イリコロンMなど。

 

●その他
心因性と思われる便秘には精神安定剤、潰瘍性大腸炎などでは炎症を抑えるステロイド剤などが用いられることも。薬名はデパス、プレドニンなど。

 

●腸を刺激する薬
大腸の粘膜や神経に作用して、腸のぜん動運動を刺激し、排便を促す薬。のみ薬のほかに、座薬や洸腸剤もあります。腸の働きの衰えたなまけ腸タイプ(弛緩性便秘)に有効。長期連用や大量使用で効かなくなる恐れがあるため、量が増えないように便を軟らかくする薬と併用されます。薬名はプルゼニKアローゼンなど。

 

●座薬・浣腸剤
いずれも肛門から挿入し、腸を刺激する薬。座薬は腸内で炭酸ガスを発生させ、その刺激でぜん動運動を活発にします。浣腸剤は主成分のグリセリンが腸を刺激し、便の通りをなめらかにしまtいずれも使いつづけるとくせになりやすく、自力での排便を妨げるので、緊急時のみに使用を。便が硬く詰まって出ない、痔でいきめない、自力排便のむずかしい入院中などに用いられます。薬名は新レシカルボン坐剤、グリセリン淀腸など。

 

●便を軟らかくする薬
便に含まれる水分量を調節して便を軟らかくし、排便しやすくさせるのみ薬。内視鏡検査の前に腸内を掃除するための薬と同じ「塩類下剤」もこの仲間で、作用が穏やかな薬です。病院では、最初にこのタイプの薬が処方され、すべてのタイプに使用されます。薬名は酸化マグネシウム、マグコロールPなど。

 

●腸管運動調整薬
弱った腸の運動を改善し、働きを調整して、適度で規則的な収縮運動にする作用のある薬。なまけ腸{弛緩性便秘)の人には腸の動きを活発にさせ、敏感腸(けいれん性便秘)には強すぎるぜん動運動を鎮めるために使われます。薬名はセレキノン、マロゲンなど。

 

●ガス吸収剤
腸管内に発生したガスを吸着して排出する薬。おなかが張って痛い、ガスが発生して苦しいという人に用いられます。薬名はガスコン、ガスサールなど。






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